風鈴高校は、街でケンカの強さで知られる学校です。成績で話題になったことはなく、近所の人はその制服を見ると道を変えます。『WIND BREAKER』の主人公・桜遥は、その噂を聞いてわざわざこの学校を選びました。最強になりたい。理由はそれだけです。
ところが着いてみると、街の空気が思っていたのと違います。商店街の人たちは風鈴の生徒に挨拶をし、店先を守っているのもその生徒たちです。風鈴はケンカをする学校ではなく、街を守る学校でした。遥が入ろうとしていたのは暴力の序列の頂点ではなく、防衛隊だったわけです。
このズレが作品全体の軸になります。遥は目の色が違うという理由で幼い頃からひとりで、人に頼る方法を覚えないまま育ちました。その彼がチームで動く学校に入り、誰かの名前を呼び、背中を預けていく過程が、戦いの場面のあいだに置かれています。アクション漫画でありながら、残るのは関係のほうです。
作画はにいさとるさんで、講談社「マガジンポケット」で2021年1月から連載中です。単行本27巻は2026年9月9日に発売予定です。
テレビアニメはCloverWorks制作。第1期は2024年4月に13話が放送され、公式サイトには第2期まで掲載されています。原作をまだ読んでいないなら、第1期は風鈴高校の成り立ちを掴む入口として向いています。
韓国ではRIDIで正式に読めます。日本ではマガジンポケットのアプリで序盤が無料で読めます。



