全克進(原作)・梁載賢(作画)の『熱血江湖』は、1994年にマンガ雑誌「ヤングチャンプ」の創刊号で始まり、2026年8月のいまも連載が続いている武侠マンガです。今年で連載32年目。韓国でもっとも長く続いている連載マンガで、単行本は大元C.I.から出ています。
武侠とは、剣と内功で戦う武林の世界を舞台にしたジャンルです。『熱血江湖』はその舞台を正統に据えたうえで、主人公だけをまるで違う人物にしました。邪派最強の天魔神君の六番目の弟子ハン・ビグァンは、武功は抜群なのに性格はゆるく、女性の前ではからきし弱い。彼が剣皇の孫娘タム・ファリンと武林を旅するうちに、武林そのものを手に入れようとする勢力「神地」と向き合うことになります。真剣勝負とコメディが同じコマの中を行き来する呼吸こそ、30年以上読者を離さなかった力です。
数字を見ると規模がつかめます。2024年9月のインタビュー時点で単行本は90巻を超え、累計発行部数は850万部。そのインタビューで二人の作家は「来年完結する」と語りましたが、2026年8月現在も連載は続いています。完結後の計画も明かしていて、梁載賢はこの世界観の外伝を、全克進は天魔神君の物語を別に描くつもりだといいます。作家自身が「どちらの作品が人気になるか競おう」と冗談を言うほど、この世界にはまだ語られていない話が残っています。
マンガの外でも動きが多い。オンラインゲーム『熱血江湖オンライン』は20年以上サービスが続いていて、2026年6月29日にはFun Gamesが開発しKingnetが運営する新作MMORPG『熱血江湖: NEXT』の事前登録が始まりました。PCとモバイルを行き来できるクロスプレイ対応です。映像化は『鋼の雨』のヤン・ウソク監督が配信向けドラマを準備中で、アニメ化の協議も続いていると2024年のインタビューで明かされました。2026年4月には、原作をウェブトゥーン形式に再編集したリマスター版やグッズまでIP事業を広げる発表もありました。ただしドラマとアニメの公開時期は、まだ確定していません。
初めて読むなら1巻から入っても敷居は低い。序盤はビグァンとファリンの旅の話で軽く読め、神地が本格的に登場する中盤から盤面が大きくなります。Mr.BlueやRidiといったデジタルマンガのプラットフォームで、1巻から最新巻まで韓国語で読めます。(2026年8月21日時点)

