和久井健の『東京卍リベンジャーズ』は2017年3月1日に週刊少年マガジンで始まり、2022年11月16日の第279話で完結しました。単行本は31巻です。26歳の花垣武道は、中学時代の恋人が抗争に巻き込まれて死んだというニュースを見た翌日、駅のホームで突き落とされた瞬間に12年前へ戻ります。
過去に戻った武道がすることは、喧嘩が強くなることではありません。その場で誰に何を言うかを変えることです。だからこの作品のアクションはたいてい負ける喧嘩で、勝つ代わりに引かない場面が繰り返されます。東京卍會を作った佐野万次郎、副総長の龍宮寺堅をはじめ、人物ごとに一つずつ未来がぶら下がっていて、一人を救うと別のところがずれる構造が最後まで続きます。
時間を巻き戻す話が珍しくなくなった後もこの作品が読まれたのは、巻き戻しそのものより後悔の種類を分けて描いたからでしょう。完結まで31巻なので今から始めても結末があり、アニメーションと実写映画にもなりました。



