『金田一少年の事件簿』は金成陽三郎が原作、さとうふみやが作画で1992年10月14日に週刊少年マガジンで始まり、第一シリーズは1997年10月22日の第219話で終わりました。単行本は27巻です。以後も複数のシリーズが続きますが、今知られている形式を作ったのはこの版です。
主人公の金田一一は普段は成績の悪い高校生ですが、事件の前では別人になります。雪で道が断たれた旅館、船のない島、劇団が滞在する古い劇場といった外部から遮断された場所が舞台で、その中で人が順に死んでいきます。この作品の性格を作るのはトリックよりも動機です。犯人がなぜそこまでしたのかが最後に長く語られ、多くの場合、数年前に同じ場所で起きたことにつながっています。
密室、アリバイ、ダイイングメッセージという古典推理の道具立てを少年誌の誌面にそのまま持ち込んだ例で、今読んでも構造がはっきりしています。



