話の入り口はとても単純です。冴えないサラリーマンのキム・ドクジャは、10年以上連載されていたウェブ小説『滅亡した世界で生き残る三つの方法』を最後まで読んだ、世界でただ一人の読者です。彼が最終話を読み終えた日、その小説の内容が現実になり、これから世界で何が起きるかを知っているのは彼だけになります。原作小説はシンションさんが2018年1月6日から2020年2月2日まで韓国のムンピアで全551話を連載し、完結後の2023年2月15日から外伝が続いています。ウェブトゥーン版は2020年5月26日にNAVERウェブトゥーンで始まり、脚色はUMIさん、作画はREDICE STUDIOのSleepy-Cさん、キャラクター原案はコムネムさんです。
ウェブトゥーンが原作を押し上げた度合いは、NAVERが連載1年目に出した資料に残っています。2021年5月26日付の資料によると、ウェブトゥーンは9言語で配信されて全世界の累計閲覧数3億6000万回に達し、原作小説の累計取引額は100億ウォンを超えました。ウェブトゥーン公開から2か月で、小説の取引額がそれ以前の2年分を上回ったとも書かれています。2026年8月時点で英語版WEBTOONの作品ページは登録者450万人、累計閲覧数5億9000万回と表示し、話数は300話を超えています。単行本は2026年3月時点で18巻まで刊行されました。
ただし、新しい話は止まっています。英語版も繁体字中国語版も最新話は2026年6月で、中国語版のページには休載の案内が出ており、再開時期は告知されていません。連載が長い作品なので追いつく機会と考えることもできますが、続きを毎週待っていた読者には空白の時間です。作品自体は完結しておらず、原作小説の物語もまだ先が残っています。
映像化は二つ動いています。実写映画『全知的な読者の視点から』はキム・ビョンウ監督、117分、ロッテエンターテインメント配給で2025年7月23日に韓国で公開されました。キム・ドクジャ役にアン・ヒョソプさん、ユ・ジュンヒョク役にイ・ミンホさん、ユ・サンア役にチェ・スビンさん、チョン・ヒウォン役にナナさん、イ・ジヘ役にジスさんらが出演しています。公開前に伝えられていた損益分岐点は600万人でしたが、2025年8月5日の報道時点で累計動員は100万人を超えたところでした。アニメは2024年7月にロサンゼルスのアニメエキスポでアニプレックスとクランチロールがテレビシリーズ化を発表しましたが、2026年8月まで制作スタジオも監督も放送時期も公表されていません。
読む場所は三つあります。日本語版はLINEマンガ、原語版はNAVERウェブトゥーン、英語版はWEBTOONです。映画から入った方には、続きを探すより第1話から読むことをおすすめします。映画が冒頭の二時間に詰め込んだ最初のシナリオは、ウェブトゥーンでは数十話かけて描かれ、ドクジャがなぜあの判断をするのかもその分量の中で説明されます。休載中の今は、たまった話をまとめて読み始めるにはむしろ都合のいい時期です。(2026年8月21日時点)


