主人公は大学生です。覚醒もしていなければハンターの資格もありません。3年前、ゲートが世界に現れる直前に両親がそろって姿を消し、たまにモンスターを倒してレベルが上がる夢を見る、という以外に人と違うところがない青年です。ところが大学の構内にモンスターがあふれ出し、逃げろと叫ぶ体を無理やり反転させて同級生を助けに走った瞬間、目の前にウィンドウが開きます。「プレイヤーになったことを祝福します」。父親が受け取ったのと同じ文面でした。
『俺だけレベルアップな件〜ラグナロク〜』はこう始まります。前作の主人公夫妻の息子を主役に据えた続編で、前作を読んでいなくても話には入れます。ただ、第1話の重さは行方不明の両親が誰なのかを知っているかどうかで変わります。
順番としては、まずウェブ小説がありました。『無限リセット』『ダンジョンリセット』のダウルさんが書き、韓国のカカオページで2023年4月10日に連載を開始し、2026年1月21日に第375話で完結しています。連載中には閲覧者100万人を超えてカカオページのミリオンページ作品となり、2023年の同プラットフォームの新作ファンタジー小説ランキングで1位に立ちました。一方でその年の5月中旬から更新が遅れ始め、8月には休載に入っています。連載ペースの話はこのシリーズにずっとついて回ります。
ウェブトゥーン版は2024年7月31日、カカオページで毎週木曜連載として始まりました。作画はREDICE STUDIOのJINさん、脚色はダンドさんです。前作の作画を担当したチャン・ソンラクさんが2022年に亡くなったあと、同じスタジオが引き継いで描く作品なので、第1話が公開されたときの読者の関心はまず画風がどれだけ受け継がれたかに向きました。
ここからが読む前に知っておいたほうがいい部分です。シーズン1は2025年4月2日の第47話で終わり、4か月後の8月6日にシーズン2が始まって2026年1月8日の第68話で閉じました。その後は休載です。作画のJINさんが兵役に就くために連載が止まり、シーズン3は同じスタジオの別の作画担当が引き継ぐと伝えられています。2026年8月22日時点で再開日の告知はありません。つまり韓国版を今から読み始めると第68話で止まり、次がいつ来るのかは誰にも分からない状態で待つことになります。
原作小説がすでに完結しているのは、この状況ではむしろ助けになります。第68話が小説のどのあたりかを確かめておけば、その先を文章で読み進められますし、結末まで読んでから絵を待つという選び方もできます。逆に絵で初めて出会いたいなら、再開の告知を待ってから始めるほうが落ち着いて読めます。
日本語版はピッコマが配信していて、こちらは韓国版とスケジュールが別です。一度止まったあと2025年10月29日に連載を再開し、再開後の3日間は毎日1話ずつ最新話が公開されました。英語版はTapasとTappytoon、単行本はYen Pressから出ています。中国語版のタイトルは『我独自升级 : 诸神黄昏』です。(2026年8月22日時点)


