あだち充の『ラフ』は1987年4月8日に週刊少年サンデーで始まり、1989年9月20日の第119話で完結しました。単行本は12巻です。大和圭介と二ノ宮亜美は同じ町で和菓子屋を営むライバル同士の家の子で、亜美の家では圭介の曽祖父が自分の家業を潰したと信じられています。
二人は同じ高校の寮に入り、水泳部に所属します。圭介は自由形、亜美は飛び込みです。互いへの誤解が序盤の距離を作り、その誤解が解けていく速さがこの漫画の速さです。この作者の作品としては分量が短く、そのぶん感情線が乱れません。競技の場面は水中と水上を行き来し、音を減らす形で描かれます。
12巻なので一日で読み切れ、この作家を初めて読む人によく勧められる作品です。実写映画にもなりました。



