赤坂アカが原作、横槍メンゴが作画の『【推しの子】』は2020年4月23日に週刊ヤングジャンプで始まり、2024年11月14日の第171話で完結しました。単行本は16巻です。アイドル星野アイを推していた人物が死後、その双子の一人として生まれ、ファンの位置から業界の内側へと立ち位置が変わります。
物語はアイドルだけを扱いません。リアリティ番組、舞台、ドラマ制作、原作漫画の映像化と、芸能産業の層を一つずつ通っていきます。層ごとに誰が何を決め、その決定がどんな人をすり減らすのかが、人物の利害として描かれます。嘘が上手いことが才能として扱われる世界なので、どこまでが演技でどこからが本心かを読者も繰り返し判断し直すことになります。
展開が速く、後半になるほど暗くなるため、結末については意見が分かれました。全16巻で完結し、アニメーションと実写映像化もあります。アイドル産業を題材にしつつ、推すという感情そのものを疑ってみる作品を探しているならここから始められます。



