椎橋寛の『ぬらりひょんの孫』は2008年3月8日に週刊少年ジャンプで始まり、2012年12月28日の第218話で完結しました。単行本は25巻です。主人公の奴良リクオは妖怪の集団・奴良組の総大将を継ぐ立場にありますが、妖怪の血は四分の一だけで、昼は普通の中学生として過ごし、その座を避けようとします。
夜になると姿が変わり妖怪側のリクオが現れる二重構造が、この作品の基本です。奴良組は頭一人と手下という形ではなく、流派の異なる妖怪が集まった組織であり、畏れという概念が力の強さを決める規則として機能します。敵として現れる羽衣狐の一党も、同じ規則の上で動きます。
日本の妖怪説話を幅広く取り込みながら、任侠物の構図を重ねている点が特徴で、筆で描いたような画面処理がしばしば語られます。全25巻で完結し、アニメーション化もされました。



