ユン・テホの『未生』は、2012年1月にDaumウェブトゥーン(現カカオウェブトゥーン)で始まり、2024年にシーズン2で完結したウェブトゥーンです。プロ棋士を目指しながら入段に失敗した26歳のチャン・グレが、総合商社ワン・インターナショナルにインターンとして入るところから物語が動きます。「未生」は囲碁で、まだ完全には生きていない石のこと。その反対が「完生」です。碁盤の一手とオフィスの一日を重ねる構成が、この作品の骨格になっています。
シーズン1は2012年1月17日から2013年8月13日まで連載され、インターンから契約社員として生き残るグレ個人の物語です。2015年に始まったシーズン2は、グレとかつての同僚が立ち上げた小さな会社オンギル・インターナショナルの生存記へ舞台を移しました。途中で数年の空白があり、2024年初めに最終話が公開されました。単行本はシーズン1がウィズダムハウスから9巻、シーズン2がジ・オリジンから21巻。2023年3月のインタビュー時点で累計販売は250万部を超えています。
『未生』を国民的ウェブトゥーンにしたのは、2014年10月17日から12月20日までtvNで放送されたドラマです。イム・シワンがグレを、イ・ソンミンがオ・サンシク課長を演じました。ウェブトゥーン原作ドラマが興行と評価を両立できることを示した最初の例としてよく挙げられ、放送後に原作の売り上げが大きく伸びました。作品自体も2012年に文化体育観光部「今日の我らのマンガ賞」と大韓民国コンテンツ大賞・大統領賞、2013年に国会大賞「今年のマンガ賞」、2017年には日本の文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受けています。
いまこの作品を取り上げる理由は、ドラマのシーズン2です。2025年1月の報道によると、ドラマ10周年のイベントをきっかけに、キム・ウォンソク監督、チョン・ユンジョン脚本家、そしてイ・ソンミン、イム・シワン、カン・ソラ、カン・ハヌル、キム・デミョン、ピョン・ヨハンら当初のキャストがシーズン2の制作に意欲を示しました。原作シーズン2の執筆が終わったことが契機だといいます。ただし2026年8月現在、編成や公開時期が確定したという発表はありません。ユン・テホは2023年のインタビューで、会社員の結婚を扱うシーズン3の構想にも触れています。
原作はカカオウェブトゥーンで最初から読め、英語版はTapasにあります。ドラマを先に見た人なら、シーズン2のウェブトゥーンから読んでもかまいません。会社を出て会社を作った人たちの話なので、ドラマが終わった場所からそのまま続きます。(2026年8月21日時点)

