高橋留美子の『犬夜叉』は1996年11月13日に週刊少年サンデーで始まり、2008年6月15日の第558話で完結しました。単行本は56巻、連載期間は12年です。神社で育った中学生・日暮かごめが敷地内の枯れ井戸に落ち、戦国時代へ渡るところから物語が始まります。
そこでかごめは木に封じられていた半妖の犬夜叉を目覚めさせます。砕けて散った四魂の玉の欠片を集めることが二人の目的となり、同じ欠片を狙う妖怪と人間が次々に現れます。旅をしながら事件に出会う形式の下には、半妖というどちらでもない存在として生まれた犬夜叉の位置、死んだ巫女・桔梗との関係、そしてかごめがその関係の中で自分の場所を決めていく過程が置かれています。
妖怪説話の素材を幅広く使いながら人物の感情線を手放さない均衡が、この作家の特徴です。全56巻で完結し、アニメーションシリーズと劇場版、続編にもつながりました。



