冴島翠は、新設されたばかりの私立高校に通う一年生です。開校したての学校なので在校生は一年生だけで、夏休みが明けると第一期生徒会の選挙が待っています。翠は副会長になりますが、会長の席に座ったのは、捨て猫を助ける姿を見てから気になっていた須藤晃でした。しかも晃には、すでに付き合っている相手がいます。
矢沢あいが集英社の「りぼん」で1991年9月号から1994年11月号まで連載し、単行本は全8巻です。その後、完全版が4巻、文庫版が6巻で出て、2019年6月25日からは全5巻の新装再編版が刊行されました。オリコンニュースは2019年5月の記事で、コミックス全8巻の累計発行部数が1000万部を超えていると伝えています。
生徒会ものだからといって、行事の準備ばかりを描くわけではありません。一緒に生徒会に入った麻宮裕子のような友人や、翠の中学時代の友人・中川ケンが、物語を生徒会室の外へ連れ出します。VIZの英語版第3巻の紹介文によれば、翠は晃と別れたあとケンと付き合い始め、晃のことを本当に吹っ切れたのか自問することになります。
英語版はVIZ Mediaの少女向けレーベル「Shojo Beat」から、一冊400ページ前後の厚い判型で出ています。第1巻は2026年6月2日、第2巻は9月1日に発売され、第3巻は12月1日の予定です。第2巻の紹介文は、生徒会の仲間と過ごす学校生活はこのうえなく楽しいのに、晃との恋だけが思うようにいかない、と書いています。
映像化は、1994年9月21日にVHSで発売されたOVA一本だけです。監督はときたひろこ、翠を久川綾、晃を森川智之が演じました。VIZの作者紹介は『NANA』を先に挙げますが、『NANA』が始まったのは本作の完結から五年後の1999年です。1990年代初めのりぼん読者にとって、矢沢あいはまずこの作品の作者でした。
韓国語版はソウルメディアコミックスが『천사가 아니야』の題で出しており、教保文庫の電子書籍で8巻まで読めます。国内では集英社のアプリ「マンガMee」と、りぼん公式サイト「りぼマガ+」で読めます。



