今年の夏、野原一家は父ひろしの実家がある秋田へ帰省しました。花火大会を楽しみに祖父の家でくつろいでいたところ、秋田に着いた翌朝、一家が泊まっていた部屋に「おばけーしょん村」のチラシがばらまかれていました。「チョコビたべほーだい!」の文字に大はしゃぎのしんのすけにせがまれて一家は出かけ、山奥へ進むうちに奇妙な空間へ迷い込みます。7月31日に日本で公開された劇場版シリーズ33作目『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』のあらすじです。監督は渡辺正樹、配給は東宝です。9月14日の報道によると、この映画は公開45日で興行収入27億円を突破し、劇場版シリーズの歴代最高記録を更新しました。

クレヨンしんちゃん 単行本表紙
単行本表紙、AniList

原作は臼井儀人が1990年8月、双葉社の『weekly漫画アクション』で始めたギャグ漫画です。韓国でチャングと呼ばれる5歳の野原しんのすけが、会社員の父、母、妹、犬と暮らす毎日を描きます。2000年からは掲載誌が月刊『まんがタウン』に移りました。2009年9月に臼井が亡くなった後も、入稿済みの原稿で連載は続き、2010年3月号掲載の第1126話で幕を閉じました。単行本は全50巻で完結しています。

TVアニメ クレヨンしんちゃん バナーアート
TVアニメのバナーアート、AniList

物語はそこで終わりませんでした。臼井と長年チームを組んできたスタッフが「臼井儀人&UYスタジオ」を立ち上げ、2010年8月5日発売の『まんがタウン』9月号から『新クレヨンしんちゃん』の連載を始めました。現在は公式漫画サイト「まんがクレヨンしんちゃん.com」で新しいお話が公開されており、10月5日には341話目の「違いが分かる0歳児だゾ」が無料で公開されました。単行本16巻は2026年7月30日に発売されました。母みさえの昼食時間を描いた「野原みさえ 昼メシの流儀」、ボーちゃんとしんちゃんの不思議な影踏みのお話、『ちびまる子ちゃん』とのコラボストーリーを収録しています。同じ日には劇場版をコミカライズした単行本も発売されました。

TVアニメは1992年4月13日にテレビ朝日系で放送を開始し、今も毎週土曜午後4時30分に放送されています。しんのすけの声は第928話から小林由美子が担当しています。9月19日に放送された「ある午後の野原夫婦だゾ」は、劇作家の蓮見翔がはじめて『クレヨンしんちゃん』の脚本を手がけた回です。この回にはしんのすけがほとんど登場しません。物語はみさえとひろしの会話だけで進み、一度もカットを割らないワンカットのアニメーションで描かれました。10月17日には「缶ケリウォーズだゾ」をはじめとする3本が放送されます。

アニメから原作へ進みたいなら、入り口は二つあります。臼井自身が描いたしんのすけには原作の1巻から50巻で、今も続くしんのすけには『新クレヨンしんちゃん』の1巻から16巻と公式漫画サイトの最新話で会えます。

野原しんのすけ キャラクター画像
韓国でチャングと呼ばれる5歳の野原しんのすけ、AniList
野原ひろし キャラクター画像
一家を秋田の実家へ連れて帰った父、野原ひろし、AniList
野原みさえ キャラクター画像
16巻で昼食時間の主役になった母、野原みさえ、AniList
野原ひまわり キャラクター画像
しんのすけの妹、野原ひまわり、AniList