高屋奈月の『フルーツバスケット』は1998年7月18日に花とゆめで始まり、2006年11月20日の第137話で完結しました。単行本は23巻です。母を亡くしてテントで暮らしていた高校生・本田透が、成り行きで草摩家の人々の家に住むことになるところから物語が始まります。
草摩家の人々は異性に抱きつかれると十二支の動物に変わります。はじめは笑いを作る仕掛けに見えるこの設定が、話が進むにつれて呪いが実際に何を指していたのかを明らかにします。生まれた時から居場所が決まる家、その場所を離れれば存在を否定される構造、暴力と愛情が区別されない関係といったものです。人物ごとにその家で何に耐えてきたのかが一人ずつ明かされる構成で、後半になるほど重さが増します。
透はその中で問題を解決する人ではなく、それぞれが自分の言葉で話せるようになるまでそばにいる人物として描かれます。全23巻で完結し、アニメーションも複数回作られました。



