引っ越しの途中、道を間違えた車が人けのない遊園地の前で止まります。客も店員もいない通りで、両親は無人の店に並んだ料理に手をつけます。怒った精霊たちは、その二人を豚の姿に変えてしまいます。

千と千尋の神隠し キービジュアル
キービジュアル、AniList

日が落ちると、昼のあいだ眠っていたものたちが通りへ出てきます。その場所と元いた世界のあいだには、広い海が現れています。十歳の荻野千尋は、たった一人で夜の側に残されます。2001年7月20日に公開されたスタジオジブリの劇場作品で、原作、脚本、監督を宮崎駿が一人で担いました。音楽では久石譲がピアノを弾き、指揮も務めています。

ハク、カオナシ、まっくろくろすけと、千尋の前を通り過ぎる名前はどれも聞き慣れません。冒険とファンタジー、ドラマと人ならざるものの気配が順番にではなく同時に置かれ、世界の決まりごとを先に説明してくれる声はどこにもないので、観客は十歳の子どもと同じ速さでその場所を覚えていきます。

ハク キャラクター画像
ハク、AniList
カオナシ キャラクター画像
カオナシ、AniList
荻野千尋 キャラクター画像
荻野千尋、AniList
まっくろくろすけ キャラクター画像
まっくろくろすけ、AniList