鈴木夕梨は、第一志望の高校に受かったばかりの中学3年生です。ボーイフレンドとデートをしていたその日、水たまりから不意に伸びてきた両手に、そのまま水の中へ引きずり込まれます。水面から顔を上げると、そこは紀元前14世紀、ヒッタイト帝国の都ハットゥサでした。彼女を召喚したのは、自分の息子を次の皇帝に据えようとする皇妃ナキアです。兄皇子たちを呪いで除くには生贄が要る、というのがその理由でした。追っ手から逃げるユーリを自分の側室だと言い張って救ったのは、帝位にいちばん近い第3皇子カイルです。

天は赤い河のほとりの漫画表紙
原作漫画の表紙、AniList

篠原千絵は1995年から2002年まで、小学館の少女コミックでこの作品を連載しました。単行本は全28巻、文庫版は全16巻で、第46回小学館漫画賞少女部門を受賞しています。電子版を含む累計発行部数は、2018年2月の時点で2000万部を超えました。構想のきっかけはトルコ旅行で目にしたヒッタイト遺跡の風景で、研究者の資料を読み込みながら8年がかりで準備を重ねています。

TVアニメ 天は赤い河のほとりの表紙画像
TVアニメの表紙画像、AniList

TVアニメ化の発表は今年2月でした。7月7日に日本テレビで、7月8日からはBS日テレでも放送が始まっています。篠原作品がTVアニメになるのは、これが初めてです。アニメーション制作はタツノコプロ、監督は小林浩輔、シリーズ構成は冨田頼子、キャラクターデザインは藤﨑賢二、音楽は平野義久。ユーリを橘美來、カイルを加藤渉が演じます。

オープニングテーマ「暁の空」は七海ひろきが作詞して歌い、七海は氷室役としてナレーションも担当しています。エンディングテーマは清水美依紗の「Reunion」です。第2クールは9月29日深夜1時35分に日本テレビのAnichU枠で始まり、BS日テレがあとに続きます。公式サイトでは追加キャストも発表され、エジプトの名将ラムセスを斉藤壮馬、ナキアの息子ジュダを堀江瞬が演じます。

2018年には宝塚歌劇団宙組が舞台化し、その公演に合わせて篠原は新作エピソードを描きました。カイルの弟ザナンザがエジプト王妃のもとへ婿入りする道のりに、ユーリが同行する話です。アニメから入って先が気になったら、全16巻の文庫版で原作を追うこともできます。

鈴木夕梨のキャラクター画像
水たまりからヒッタイトへ連れて来られた中学生、鈴木夕梨、AniList
カイルのキャラクター画像
ユーリを側室だと偽ってかくまった第3皇子カイル、AniList
ラムセスのキャラクター画像
エジプトの名将ラムセス、AniList