VIZ Mediaが9月15日に刊行した『機動戦士ガンダム サンダーボルト』英語版26巻は、最後から2冊目にあたります。日本の連載は2025年9月に最終回を迎え、最終27巻が同年12月19日に発売されたためです。26巻では地球連邦と南洋同盟の決戦が混沌に向かい、アナハイム・エレクトロニクスがビグ・ザムの部隊を後ろ盾にティターンズという新国家を宣言します。
舞台は最初の『機動戦士ガンダム』と同じ宇宙世紀0079年です。サイド3がジオン公国を名乗って地球連邦に独立を宣言し、戦争が始まって一年。破壊されたコロニーや戦艦のデブリが舞うサンダーボルト宙域で、両軍は制宙権をめぐって激しく戦っています。
この戦場に二人のパイロットが立ちます。ジオンの狙撃兵ダリル・ローレンツと、連邦のエース、イオ・フレミングです。VIZは1巻の紹介文で、二人の因縁はどちらかが撃破されるまで終わらないと書いています。連邦側を率いるのは故郷を取り戻そうとするムーア同胞団、ジオン側は戦争で手足を失った兵士たちで編成された実験的な狙撃部隊です。
二人を分けるのは所属だけではありません。イオはジャズを、ダリルはオールディーズを手元に置いています。アニメの音楽を担当したジャズミュージシャンの菊地成孔は、原作者が挙げた誰もが知る曲は激しい戦闘シーンには穏やかすぎると考え、ダリルのオールディーズはそのままに、イオには凶暴さもあるフリー・ジャズをあてる案を出しました。
アニメは2015年12月から全4話が配信され、新作カットを加えた劇場版『DECEMBER SKY』が2016年6月25日に公開されました。監督・脚本は松尾衡、制作はサンライズです。続く『BANDIT FLOWER』は、戦争終結から八か月後の地球を舞台に、南洋同盟との戦いを描きます。
太田垣康男は2000年から同じ誌面でSF漫画『MOONLIGHT MILE』を描いていました。サンダーボルトを始めるにあたって2011年にその連載を中断し、10年後の2021年12月にpixivで第3部を再開しています。韓国語版は2014年5月30日に1巻が出ました。
題名と同じ名を持つサンダーボルト・ガンダムは、2025年9月の最終話でようやく姿を見せました。12月19日に出た27巻の限定版には、この機体の設定資料本『HOW TO BUILD THUNDERBOLT GUNDAM』が96ページ分付いています。



