『ドロヘドロ』の舞台は「ホール」と呼ばれる街です。魔法使いたちがこの街の住人を捕まえて魔法の実験台にしており、主人公のカイマンはその魔法でトカゲの頭にされたうえ、記憶を失っています。カイマンは相棒のニカイドウとともにホールへ入ってくる魔法使いを一人ずつ捕まえて自分に魔法をかけた相手を探し、魔法使いの側では首領の煙が、トカゲ頭を始末するために部下たちをホールへ送り込みます。VIZはこの世界を、悪辣な暴力と気まぐれな魔法使い、致命的な不条理の世界と要約しています。
林田球が2000年11月30日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ増刊イッキ第1号から連載を始めました。その後、月刊IKKI、ヒバナ、ゲッサンへと掲載誌を三度移し、2018年のゲッサン10月号で完結しています。最終巻の第23巻は同年11月12日に発売されました。ゲッサンの作品ページは、最後の戦いの相手を、魔法使いに向けられた人間の怨念が集まって生まれた存在「ホールくん」と紹介しています。
韓国語版を出した時空社の紹介文は、退廃的で殺伐とした世界観とグロテスクでゴアな画風に、ひょうきんな登場人物とブラックコメディを乗せた作品だと説明しています。残酷な場面とギャグが同じコマに同居する絵が、この作品を一目で見分けさせる要素で、ゲッサンのページは魔法使いと人間のあいだの大きな秘密が次第に明かされていく構造だと付け加えています。
アニメーション制作はMAPPAです。第1期の全12話は2020年1月13日から3月30日までTOKYO MXほかで放送され、Netflixが配信しました。監督は林祐一郎、シリーズ構成は瀬古浩司です。カイマンを高木渉、ニカイドウを近藤玲奈、煙を堀内賢雄、心を細谷佳正、能井を小林ゆうが演じています。
Season2は約6年ぶりとなる2026年4月1日23時、第1話から第3話を一挙配信して始まりました。以後は毎週水曜日に1話ずつ、各配信プラットフォームで全世界ほぼ同時に配信され、5月27日の第11話で終わっています。最終話が配信された日、公式サイトはSeason3の制作決定を告知しました。放送時期はまだ出ていません。オープニング主題歌は(K)NoW_NAMEの「ゼッタイMUST断面」です。
画集は国内で第1期の放送中だった2020年2月20日に小学館から出ています。書名は『ドロヘドロ画集 MUD AND SLUDGE』、B5変型判344ページで6,930円、装丁は祖父江慎です。編集者のコメントには、漫画の世界に落とし込むためにこぼれ落ちた、過剰で混沌とした何割かを楽しんでほしいとあります。この本が『Dorohedoro Illustrations: Mud and Sludge』の題で、9月22日にVIZ MediaのVIZ Signatureレーベルからハードカバーで出ます。同じ344ページで65ドル、カラー原稿とイラスト、スケッチ、絵画を収めたと紹介されています。
韓国語版は時空社が『도로헤도로』の題で全23巻まで刊行しました。林田球は完結の半年後にあたる2019年4月から、同じゲッサンで次作『大ダーク』の連載を始めています。ゲッサンの公式YouTubeチャンネルには2018年の完結時に公開された特別動画が残っていて、そのタイトルには「TVアニメ化企画進行中」の一言が添えられています。



