広場でくつろいでいたちいかわとハチワレのところへ、顔にチラシを貼り付けたうさぎがやって来ます。ハチワレがチラシをはがして見ると、特別な島への招待状でした。チラシの文句に心を引かれた一行は島合宿に行くことを決め、チラシを怪しんでいたラッコも同じ船に乗り込みます。島民たちは一行を大歓迎します。ところが、島に住む巨大なセイレーンが島民を次々と連れ去っていると聞かされ、一行はセイレーン討伐計画に巻き込まれます。
原作は、ナガノがXに投稿した漫画のなかで「セイレーン編」と呼ばれる長編です。公式サイトはこの物語を、回を重ねるたびにSNSのトレンドをにぎわせた、シリーズを代表する人気エピソードとして紹介しています。ナガノがこの漫画を描いたのは2023年で、劇場版では原作と脚本を担当しています。ちいかわが映画になるのは今回が初めてです。
アニメーション制作はサイピク、監督は及川啓です。日本では2026年7月24日に東宝の配給で公開されました。公式サイトは9月21日のお知らせで、公開から59日間で興行収入158.4億円を突破し、興行通信社調べで2026年公開作品の興行ランキング1位になったと発表しています。
韓国では大元メディア(Daewon Media)が輸入し、9月30日に公開されました。大元メディアによると、10月9日の午後に累計観客数が100万人を超えました。公開から10日での到達です。今年韓国で公開されたアニメーション映画のなかでは、『トイ・ストーリー5』とスーパーマリオの最新アニメ映画に次ぐ3番目の観客数です。
ナガノは公式インタビューで、セイレーンは大きくてかわいいキャラクターにしたかったと話しています。頭は犬張子をモデルにし、赤い下半身は金魚のように描きました。TVアニメは1話が短いためオープニングがありませんが、劇場版ではナガノがオープニング映像の原案を自ら考えました。初めて観る人もいるだろうと考え、キャラクターと世界観の紹介を兼ねた内容にしたそうです。戦闘シーンをダイナミックにしたことで、原作ではなかなか表せなかったラッコの強さが伝わるはずだとも語っています。



